アメリカにおいてグラファイト/エポキシ製ロケットモーターケース(GEM)の、無線通信によるアコースティックエミッション(AE)連続モニタリングが実施されている。これは、光ファイバーひずみゲージと併用してアコースティックエミッション(AE)を測定し、製造から輸送、組み立て、打ち上げまでの異なる段階において、GEMのヘルスモニタリングを一貫して行うことを目指したものである。モニタリングは、インパクト損傷を検出し、その位置を特定し、また損傷の大きさを定量化するために行われる。さらに、様々な段階にある複数のGEMに対して並列的に連続モニタリングを実施し、すべてのデータを一括管理するデータベースを作成することにより、インターネットを通じて、任意のGEMの状態を、任意の場所で監視できるシステムが構築されている。