応用例

 アコースティックエミッション(AE)法は、工業技術の一つとして30年以上の歴史を持ち、現在多くの分野で実用化されている。欧米では、多数のプラント所有者からなるアコースティックエミッション(AE)ユーザーズグループが結成され、定期的に情報交換のための会議を開催し、新たな計測法の開発や、信頼性の高いデータベースの構築に努力を重ねている。

 こうして作成されたデータベースとして、各種プラントの圧力容器、反応塔、球形タンク等の試験方法およびデータ評価・判定法を規定した「MONPAC」と、円筒型貯蔵タンク底部の腐食損傷診断のために開発された「TANKPAC」がある。これらのデータベースを基に、欧米において、石油・石化プラントで実構造物の損傷診断法としてアコースティックエミッション(AE)法が用いられ、維持・管理経費節約の手段として、有効であることが示されている。一方、我が国においても、構造物の維持管理方法が、仕様規定から性能規定へと移行されつつあるのに伴い、グローバル診断技術としてアコースティックエミッション(AE)法の有効性が認識されるようになり、各種実構造物で適用が始まりつつある。

 
適用実例
・ステンレス製円筒容器の加圧試験 ・コンクリート構造物の健全性診断
・球形ホルダーの加圧試験 ・構造物のヘルスモニタリング
・地下埋設配管の腐食損傷診断 @つり橋のインターネットモニタリング
・地上置タンク底部の腐食損傷診断@ A Aロケットモータケースの無線インターネットモニタリング
・設備診断、状態監視、および製品検査 もっと知りたい方はこちらへ
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